白鳥は踊り狂い、薔薇は咲き乱れる

生活の中で自分が感じたではなく考えたことを書こうといていたものだけどいつの間にか作った音楽について語るブログになってしまっている気がする。ですがここでも報告させてください!

 

私、秋葉龍の1stアルバム"Swans Dance, Roses Bloom Like Mad"をリリースしました!!!!!!

 

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Swans Dance, Roses Bloom Like Mad

Swans Dance, Roses Bloom Like Mad

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  • ロック

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上記各サブスクにて配信中です、近日中にCDも各所で販売の予定です!

 

いやぁ・・・やりやがったなコイツって自分でも思います。

いつもは曲を作った時寂しさが大きいんですけど、今は達成感のほうが大きいです。やっぱりYouTubeSoundCloudに曲単体でポンと置いて誰か聴いてくれるかなじゃなくてアルバムとして、サブスクやCD(予定)というオフィシャルな形で公の場所でより広範の人々に味わってもらえる嬉しさよ・・・

このアルバムは2つの意味で僕の悲願でもありました。制作の経緯を少しだけ語らせてください。

 

今から5年ちょっと前、一橋に一度落ちた僕は浪人していました。センター試験を間近に控えた11月頃だったでしょうか、センター世界史がどうやってもどうしてもどうにもなりませんでした。2次には使わないもののあまりに高校の頃の授業が好きじゃなくてセンターレベルでも苦手意識があって・・・

と、現役で他の大学に進学した親友Kに愚痴っていると世界史が得意で気のいいKは「センターくらいならまだ覚えてるし、俺がマンツーマンで教えてやろうか?」と。その優しさに僕は飛びつき毎朝2時間ほどだったかLINE通話で、Kは大学1年春休みの一番楽しいであろう時期にわざわざ早起きまでして教えてくれました。そのおかげでセンター世界史も問題なく無事大学に合格、そこまでしてくれたKに「何かお礼をさせてくれ」と言うと「じゃあ俺に1曲作ってくれよ」と。そんな・・・アマギフだとか飲み焼き肉奢りだとか求めずに俺の曲だなんてこいつはなんていいヤツなんだと思いました。Kは僕の誘いで高校の時からベースを始めていてよくお互い好きな音楽について語り合ってたり作った曲やフレーズを家でよく合わせたりしていたからこう言ってもらえたんですかね。

で、オタク趣味から離れ意識高い系おしゃれ大学生になりかけていたKに向けて、「クセのあっていい味出してたお前も落ちぶれかけているぞ」というメッセージと教えてくれた世界史にかけてKをイギリスと見立てて、ケルトやトラッド、プログレといった曲調で、Kを揶揄するような様々なキャラクターを物語に登場させて詞と曲を1ヶ月で書き上げました。普段よく厨二ネタで遊んでいたのでタイトルもしっかり香ばしく。構成や展開はジェネシス、フレーズや雰囲気はジェスロ・タルやイエスなどからの影響が強いですかね。Blitish Casquedeとかはゼルダの伝説、The Man Who Lost His Bagpipeなんかはクロノ・トリガーゲーム音楽のような味わいがあると思います。それらも僕の曲も古楽やトラッドフォーク由来のものですが。

Kはできたものを聴いて非常に感動してくれました。

しかしその頃は今あるLogicや機材を持っていなかったので全部フリーソフトのTuxGuitarの音源でヴォーカルもクラリネットで代用という、作編曲のクオリティはさておき音源としてはチャチすぎるものでした。そこで僕はKに「いつか素晴らしいメンバーを集めてバンドを作る。いつになるかわからないけどこの曲をレコーディングしてお前に届ける」と約束しました。

僕の個人制作になりましたがこの約束を果たし、先日できて最初にKに送り1つの悲願は達成しました。

 

僕はこの曲を書き上げた頃から特に自分の作曲能力には自信がありましたが、いかんせん音源が音源なので僕の曲の良さを知ってもらう機会があまりにもありませんでした。それに何回かトライしたもののなかなか外バンはメンバーが固まらず空中分解を繰り返し(最近は新たなメンバーで結成の動きがあります)で、なんだかくすぶっているような気がずっとしていました。僕の悪いところなのですが外バンや作曲活動を本格的にやっている人を妬ましくも思っていました。

で、去年卒業した後ゲーム音楽メドレーのあたりから宅録のノウハウを学びつつ自分の曲などを録音していきついにこの楽曲の録音に取り掛かったというわけです。自分の真の実力を発揮して周りの人間に吟味してもらいたい、という2つ目の悲願もここにて叶ったということです。

 

というのがこのアルバムの背景です。ジャケットを描いてくれたのは美術部と兼部している軽音の後輩です。以前一橋祭の展覧会で見た森の油絵が印象的だったので依頼しました。CD版は4pの紙ジャケ予定で表と裏で繋がった1つの絵です。内ジャケのデザインと制作は僕がしました。

承認欲求もここまで来れば大したものだと我ながら笑ってしまいます。創作意欲すべてを承認欲求の一言では片付けられませんが、人を感動させたいというのも人に認められたいというのと近い感情だと思いますし、大概の承認欲求は世間で言われてるほど悪いものではないと思います。

自己評価ってどこまで煮詰めても主観が入りうるから人の評価って参考になるじゃないですか。だったら主観なしで素晴らしいと認められるようになりたいって思うことって決して悪いことじゃないですよね。

とこの辺の議論は僕の中でもそこまで考えがまとまってないのでぼろが出る前に今回のお話は終わりにしておきましょう。

そうそう、チャチい音源ならいくらでもいい曲作ってるのでもう2ndアルバムの構想はできてます。今後とも宜しくお願いします。では。